可もなく不可もなしブログ

雑多な雑文を乱雑に

可もなく不可もない人間のあがき

今年で28歳になった。

現職は今月いっぱいで退職し、現在転職活動中。

仕事とプログラミングスクールを並行しており、転職活動するタイミングで一度現職に区切りをつけて、面接等に専念しようということで、今は有給消化しつつ面接を受けている。

 

ブログを始めようと思ったきっかけを書き起こしたい。

それは自分の中で一つやりたいことが見つかったからかもしれないからだ。

この熱量を冷めないうちに何かに書き記そうと思い、はてなブログについさっき登録した。自分なりの「居ても立っても居られなくなり、行動を起こした」的なビジネス書にあやかる。行動力は財産(笑)。

 

クリエイティブなことがしたい

それがこのブログを始めようと思ったきっかけだった。

潜在的にそういうことがしたいことは自分の中でずっと溜め込んでいたものだったが、直近感じたことがその溜め込んだものを着火させたのではないかと思う。

それは自分が無職状態で自分に向き合う時間が多くなったことに起因している気がする。何もない状態がいかに自分について考えられるかを知った。

自分のクリエイティブなことがしたいという思いを着火させたものはいくつかある。その中のトリガーになった大きな一つを始めの記事に書きたい。

 

それは転職活動の中での面接フィードバックの話だった。

ある企業の面接がお見送りとなった際の評価でこう伝えられた。

「コミュニケーションや経験値を含め、印象として可もなく不可もない印象を受けてしまいました。
新卒者を超える経験値があるかという観点で見たときに物足りないと判断しました。
誠に残念ながら今回はお見送りとさせていただきます。」

 

自分の社会的評価は、現時点で「可もなく不可もない人間」ということだった。

 

社会人を5年やってきて、いざまた社会に身を投げた時、自分は「可もなく不可もない人間」だということを突き付けられた。面接での受け答えをどうこうではなく、自分の内面を突かれた気がした。

就職してからの5年間は、人に誇れるものはなかった。ただ漫然と目の前にある仕事をこなして来た気がする。しかしその中でも辛かったこと、それを打開したこと、働いていて嬉しかったこと。生きていて仕事をしているだけでも色々あったはずだった。

その結果として、いただいた評価は何となく5年間会社で働いた人間で可もなく不可もないということだった。そこそこショックな評価で挫折の一つの体験として自分の中で

残り続けるだろう。

 

でもこの「可もなく不可もない」という言葉が的を射た表現な気がして、なんとなく気に入ってしまった。

「可もなく不可もなし」は人並みレベルで良くも悪くもないさまを意味する。

それなりにこなすことはできるが、突出した技能もないためプラスにはならない。この場合、自分の評価は毒にも薬にもならない人間と言い換えることもできるのではないかと思う。

 

職務経歴書を書くために自己分析をした。

経歴を書いて、自分の強み弱みを書いて、嬉しかったこと、これからどう成長していきたいか。

なんとなくの文章力でとにかく埋めた。自分の中にある経験をフォーマットに合わせて埋める作業。特段意味を感じず、転職を成功させるために埋めた。

就職がゴールでないことも理解していたつもりで、就職した先にあるものも想像した。想像した先の解像度はかなり低かった。

自分の生き方もふんわりしている中で、お金を稼ぎたい、くいっぱぐれたくないから就職する。それだけの理由で他は何があるのだろう。

クリエイティブなことがしたいという軸はあったので、興味のあったプログラミングを勉強した。これは自分自身と就職を無理矢理紐づけた、それは社会にいいように見られようとする体裁だけ整えたもので、中身が空っぽなのは明白だった。とりわけ「なぜエンジニアになりたいのか」という問いに一番苦戦した。

中身のない職務経歴書と上っ面の面接を繰り返し、行きつく先は安易に想像できた。転職して環境を変えたところで、自分はどの組織でも「可もなく不可もない」成果を出しながらなんとなく人生を消化していくのだと。

 

そんな人生を変えてみるにはどうしたらいいか。そもそも自分は変わりたいのか。

行きついた結論は、変わるのではなく、内面的な自分を外に出すことだった。

数時間の面接で表現できないことは山ほどあるが、自分はその表現の仕方を知らない。ましてや表現したいことの種もないこともある。

種をまくこと、種を育てること、育てた草花を表現すること、すべてがまだ途上だったと思う。

 

なのでブログを書くことにした。好きなもの嫌いなものをさらけ出すことにした。それが自分のクリエイティブなことがしたいの第一歩だと思う。

文章を書くことがしたい。作曲もしたい。好きな配信者と共演したい。好きなものを広めたい。

クリエイティブなこと=すごいものを作りたいとずっと考えてきた。

でもそのすごいこととは何なのか。考えているうちに28歳になった。27歳で死んだロックスターより長生きした。

 

これからは自分の内面をいろんなフォーマットで外側に出したいと思う。それが自分のクリエイティブなことだ。

「可もなく不可もない人間」のあがきとして、自分なりの創作を追求したい。